梨

秋ですね。
秋といえばスポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋でもあります。秋には様々な味覚のものがありますが、そんななかで、今回は梨についてです。
今回も中国・明の時代に書かれた本草綱目(ほんぞうこうもく)からみてみましょう。
(ちなみに本草綱目では梨の実、花、葉、木の皮。それぞれ項目を分けて書かれており薬としての働きがそれぞれ微妙に異なりますが、ここで述べるのは普段私達が食する実についてです。)
梨は四気五味(しきごみ・東洋的な薬性の分け方)では甘、微酸、寒とあり、多く食べ過ぎると冷やす作用があります。ですから本草綱目では怪我をしているもの、婦人、血虚(けっきょ:血のエネルギー不足)のものは梨を食べ過ぎてはいけないと書かれています。
果物は水菓子(みずかし)ともいわれ、一般にはすべて身体を冷やすものと思われています。
しかし橘などは温の性質があります。
ですから果物でも、そのものによって性質が異なるのです。 まあでも、果物全体をみると冷やす性質のものが多いのも確かですが・・・。
梨の効用としては、熱による咳、咽の渇き、火傷のあとに切片にして貼るとか(これなどはアロエと同じ働きです。)、あと中風、大小便の出が悪いとき、酒毒を抜くときなどに使われます。
NHKの『チャングムの誓い』を観ると梨がよく隠し味に使われたりしていますよね。
思うのですが、韓国料理には唐辛子やニンニクなどを多用し日本に比べて辛いです。
漢方では辛いものを多く食すと身体のなかに熱が生じるとされています。
だから韓国の人はその熱をとるために長い伝統のなかで自然と梨が料理に使われるようになったのではないでしょうか。
(2006年9月掲載)

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