因幡の白兎と「蒲の穂」

みなさんは、因幡(いなば)の白兎の伝説を知っていますか?
隠岐の島から因幡の国へ行きたいと考えた白兎はワニザメをだまして向こう岸に渡ろうとします。
もう少しで向こう岸に着こうというとき、ついついだましていたことを言ってしまいます。
怒ったワニザメは、白兎の体中の毛をむしり取り、あっという間に丸裸にしてしまいました。
丸裸にされた白兎がその痛みで砂浜で泣いていると、八上姫という美しい姫をお嫁さんにしようと因幡の国に向かっている大国主命の兄神様が大勢通りかかり『海水で体を洗い、風に当たってよく乾かし、高い山の頂上で寝ていれば治る』と言いました。
白兎が言われたとおりにしてみると、海水が乾くにつれて体の皮が風に吹き裂かれてしまい、ますますひどくなってしまいました。
あまりの痛さに白兎が泣いていると、兄神達の全ての荷物を担がされて大きな袋を背負った大国主命が通りかかり、白兎の話を聞きました。
そして『河口に行って真水で体を洗い、蒲の穂(がまのほ)をつけなさい』と言いました。
白兎がその通りにすると、やがて毛が元通りになりました。
たいそう喜んだ白兎は『八上姫は兄神ではなく、あなたを選ぶでしょう。あのような意地悪な神様は、八上姫をお嫁にもらうことは出来ません』と言い残し、自らが伝令の神となって、兄神達の到着より前に、この事実を八神姫に伝えたのでした。
以上が因幡の白兎の伝説です。
この話の中に出てくる蒲の穂(がまのほ)は実は漢方薬としても使われており、止血作用や打撲外傷にも用いられます。
ちなみに漢方では蒲黄(ほおう)といいます。
神話、伝説ひとつとっても、東洋医学の知恵が生かされているのですね。
ちなみに、お話に出てくる大国主は少彦名と共に日本神話の中では医療の神とされています。
少しでもあやかりたいですね。
(2010年7月掲載)

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