「脈診」について

東洋医学の重要な診断法の1つに脈診があります。
中国や日本の伝奇小説や古典などを読むと東洋医学の医者が(昔は西洋医学はないので皆東洋医学なのですが)患者の脈を診るだけで患者のすべてがわかるという話がでてきます。
もっとすごいのになると、脈を診て天変地異を予言したりという話まででてきます。
多くは小説の類の話ですが実際にあった昔の名人の伝説的な話も秘伝書を通していくつかは現在まで残っています。
このように古来から東洋の文化のなかで脈というものの位置づけが、他の診断法(問診、舌診、腹診など)とは明らかに異なっていました。
その要因として特に中国において患者の肌に直接触れるということが特に貴人(身分の高い人)に対して行いにくかったという文化的側面から脈診という診断法が重んじられたということもあるでしょう。
しかし私はもっと大きな要因として東洋の気の思想があると思います。
気の思想とは簡単にいうと、世界は目に見えるものと目に見えないものから成り立ち、目にはっきりとは見えない何か(気)が世界を動かしている中心であるというものです。
昔の人にとって脈というものは、はっきりとは目に見えないけれども感じることのできる何かだったのでしょう。
ですから、脈というものが生命の本質である気を直接的に表していると考え、脈診という診断法が他の診断法とは異なる位置づけを与えられていたのだと思います。
(2006年4月掲載)

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